今回の第9回公演『ジャック』のキャスト募集にあたり、ありがたいことに多くの方からお問い合わせやご質問をいただいております。こちらでお答えいたします。

Q1: 「R18指定」とありますが、具体的にどのような過激なシーンがありますか?
殺傷シーンがあり、血が溢れるような描写が多々あります。
血になれていないと、ちょっと気持ち悪いです・・・
Q2: 精神的に辛くなってしまった時のケア体制はありますか?
役者の変化には常に目を配り、様子がおかしいと感じたらすぐに休ませます。
私自身もパニック障害を抱えています。観劇中はいつも発作が起きるので、自分自身が通路側の後ろに座り、終わったらすぐ外に出られるようにしています。
なので、今回は上演中も会場の扉は少しだけ開けておきます。役者もお客様も「いつでも出入り自由(逃げられる)」という物理的な安全圏を確保します。安心してください。

Q3: ハラスメントに対して、絶対にやらないことは?
ドラマシアターには、過去に傷害事件が起こってしまった苦い経験があります。
その経験を糧に、どこよりも冷静で厳正に対応できます。稽古場は常に動画撮影し、万が一事件があれば速やかに警察へ通報します。 私自身の暴言やパワハラにも細心の注意を払っています。帰宅後に毎日稽古動画を見直し、「言い過ぎたな☹」と反省しながら、自分の言動を律しています。
Q4: 「チケットノルマ」に抵抗があります。売れ残ったらどうなりますか?

あえて聞き方を変えさせてください。「あなたのお芝居を観に来てくれる人は何名いますか?」。プロとしてお客様を呼ぶ責任感を持って、一緒に作品を届けてほしいと考えています。
Q5: チケット代以外にかかる費用はありますか?

交通費、衣装は自己負担をお願いしています。打ち上げは劇団から補助を出しますが、高額になった場合は数千円いただくこともあります。会計時に私がドギマギしている姿を見せるかもしれませんが(笑)
Q6: 枠によって負担額(ノルマ枚数)が違うのはなぜですか?
基本的には役の大きさに準じて設定しています。ただ、どのキャストにも同等の見せ場がある演出をしますので、私個人としては「全員同じでもいい」と思えるほど、全員が主役だと考えています。

Q7: お金の使い道の透明性はありますか?
公演後は収支報告書を市役所や俳優、関係者にすべて公開します。不正がない証明のためだけでなく、いつか皆さんが自分で公演を打つ時の「お金の使い道の参考」にしてほしいという教育の意図もあります。
Q8: 社会人でも「プロ志向」のクオリティに参加できますか?
はい、できます。決して楽な道ではありませんが、日常を送りながら表現の極致に挑む人にしか味わえない感動があります。
Q9: 社会人です。スケジュールは考慮してもらえますか?

とにかく「早く」教えてください!事前に分かれば調整もできますし、稽古の必要がないレベルであれば問題ありません。
私も小学生の二児の母、会社員です。毎朝子供にはお弁当を作って会社へ通っています。子供を稽古場へ連れていくこともよくあります。仕事をしながらの演劇の苦労は一緒です!

Q10: 県外からの応募は可能ですか? 宿泊のサポートは?
あります。私が個人的に借りている、小さな平屋の一軒家があります。過去の演劇資料やカフェ時代の什器が並ぶ少し不思議な場所ですが、そこを拠点にしていただけます。
Q11: なぜ「水上ビル」という特殊な場所で上演するのですか?
『ジャック』の内容がボロアパートの一室で展開される話だからです。劇場という枠を飛び出した方が、圧倒的に面白い。そう直感しました。

Q12: 地方でこの過激な作品を上演する意義は何ですか?
逆に東京でやっても面白くないなと思いました。ドラマシアターはこれまで「優等生」な作品が多かった。たまにはこういう「不良」みたいな、スリルのある作品がやりたかった。
Q13: 出演は役者としてのキャリアにプラスになりますか?
めちゃくちゃあります。役者の底力を強くする内容です。スリルある話なので、みんなでアイデアを出し合って、最高のサイコホラーを創り上げたいです!

Q14: 俳優に何を一番求めていますか?
「自主性」です。下手でも、間違っていてもいいから「こうしたい!」とアピールしてください。アイデアをどんどん出してほしい。
そうすれば、私はいくらでもあなたを良くするアドバイスができます。

Q15: 稽古場が煮詰まったらどうしますか?
昼寝をしたり、稽古場を飛び出して豊橋の山や海へ遊びに行きます。正直、遊びすぎていると感じる時もありますが(笑)、それが良い表現に繋がると信じています。
Q16: 最後に、迷っている人に一言。
諦めない子は、最後まで見捨てません。絶対に最高のパフォーマンスまで、私が連れていきます。
(ジャックの写真は小菅でした~)

【主宰者プロフィール】
小菅 かおり(Kaori Kosuge) 演劇プロデュース集団「dramatheatre(ドラマシアター)」主宰/演出家・プロデューサー
1982年生まれ。俳優を経て現在は演出・プロデュースに専念。「実験やアートではなく、観る人の心を掴み、共感を生む舞台」を掲げ、地元・豊橋で創作を続けています。
プライベートでは小学生二人を育てる母親。自身もパニック障害を抱え、観客としても「逃げ場がない恐怖」を知っているからこそ、誰よりも安全で、俳優を孤立させない稽古場づくりを徹底しています。
44歳、満身創痍での挑戦 来年で44歳。いい感じに歳を重ねてきましたが、最近は夕方になると糖分不足で手が震え出し、台本の文字もかすんで見えなくなるのが悩みです。見た目よりも体内はダメージを受けていますので、こき使わないでください。健康を考えタバコはきっぱりやめました。お酒は今でも大好きですが、「2杯まで」と決めて守っています。
好きなもの・こと
漫画: 『HUNTER×HUNTER』
食べ物: パスタ(これがあれば頑張れます)
趣味: ファッション
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https://note.com/crisp_shark4392
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