
07
構成
「まほろば」はどういう話だったのか
この台本は深く作り出したら切りがないし
そのまま作ってしまっても、
良い舞台だったと言ってもらえるような
最強の台本だと思った。
台本を事前に読んできたという方が何人か居て、
演出の私としては先に読んできてくれるのはとても嬉しかった
台本を読んできた人たちから
よく言われたのが
落としどころをどうするのか気になってた
どうやって終わらせるのか
納得できるのか
だった。
みなさんも一度は台本を読んでもらえると
その感想の意味がわかるのかもしれない。
「まほろば」はインターネットで
無料で読めるし、
今だったら新国立劇場のユーチューブで初演が無料で観劇出来る。
「まほろば」は祭りの夜、
男達が神輿を担いで帰ってくるのを、
宴会の準備をしている女6人の会話劇です。
場面やセットも変わらない
120分間ずっと会話しています。
話の内容は生理がどうだとか、
男がどうだとか、
とにかくしゃべりが止まらないのです。
私は女だからよくわかるのですけど、
女って本当にしゃべるんです。
顎が疲れて次の日顔面筋肉痛になっても。
得に実家に帰ってきたとか、
久しぶりの顔ぶれだと、
しゃべりたかったこと、
自分が今感じてることを、
相手の気持ちなんて考えないで、
排泄行為でもしてるんじゃないかって
くらいしゃべりが止まらないんです
喧嘩になろうか、仲良くなろうが、おやつが出てこようが、
とにかくしゃべりたい。
そんな女たちの会話を120分ノーカットで続けたら、
さすがにお客さんもあきちゃいますよね。
完全暗転を4回(台本通り)繰り返して別の話題に切り替わる。
でも、本当はずうううううっとしゃべってるんです、あの人たち。(こわー)
女の「世間話」の中でも得に印象的だった事がピックアップされている。
という感じでしょうか。
とにかく沈黙は作らなかった。
しゃべらない時はしゃべらない理由を作ったし
しゃべっていいところは
おもいっきりしゃべってもらった。
それが、私達「まほろば」の構成。

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